えっ!? APD 聴覚情報処理障害?
APD(聴覚情報処理障害)
「聞こえてるけど、わからない」という障害。
最近メディアで取り上げられています。
私、それです。
初めて知りました。
事例:
食卓を囲んでいるか終わったか、の状態。
私はテレビを見ている。
旦那と子供はそのまま椅子にかけていたり、動いていたり。
どちらかが、いきなり私に話を振ってくる。
「えっ?何?」
だって私はテレビ番組を見て、聞いていたじゃないの。(心の声。)
我が家の人はこう言い出します。
「聞いていなかった」「信じられない」と。次には「何で聞いてないの?」と、すごく怒っているんです。
あちらからすれば、家族の会話に参加していない!こんなに近くで話しているのに、どうして聞こえないの!?という気持ちなんでしょうね。
それは問題でしょうね。(笑)
私は「答えなくちゃ。何を話していたのかな?」と思って聞き返しているのだけれど……
「信じられない」とも言われますよ。
私って、そんなに失礼なことしているんだ……
聞こえていないって、悪いことですか?
旦那は何も知らないのだろうな。旦那が怒るから、子供も真似します。(悪循環です。)
自分らの話を理解してもらいたいのに、私がしていないから怒っているとも言えます。
わがままかよ!
他の事例:
車の中でもこういうことが起こります。
運転席に旦那、助手席に子供。私は後部座席にいます。車は軽自動車ではないです。
ラジオが流れています。
こんな時、旦那と子供の会話、聞こえますか?
一般的には聞こえるんですよね……
私には何を言ってるのか、ほぼ分からないのです。
「ラジオや車の音で、後ろの席にいる私には、前の人の会話が聞こえない」と思っていました。
ところが報道を聞いてみると、「APDだと周囲の音で音が聞こえない、話が理解できない」らしいじゃないですか?
私じゃん。
このように「聞いていなくて(聞き取れていなくて)相手が怒る」だけではありません。
「途中からその話に参加して、ズレたことを言って、相手が怒る」という事もあります。
「もういい!」と怒られます。そういうことが何回もあるので、かなり怒ります。
辛い。
前半を全く聞き取っていなかった。しかし何か聞こえだした。
だからそのまま話してしまう……(これは別の性質が関係していると思います。)
社会にいた頃、こんなことがありました。
他の事例2:
派遣社員として、電話番をしていたことがありました。
その会社は全国に支店がありました。支店の店長が本社に電話してきます。
私はその電話を受け、営業に回すのです。
「はい。株式会社XXXです。」と電話を取りました、電話の向こうで声がします、ここまで、普通ですよね。
向こうは必ず「A支店の店長のBです。」ということを言っているはずです。
が、私、聞こえているのに分からないのです……
緊張しているからかと思っていました。
緊張で頭が真っ白になっていると思いました。
やばい人でしょ?こんな人に電話を取らせたら、だめでしょ……
そんな私はどうしていたか。
前提として、私はミスを回避しようとする思いがとても強いです。
(どうしてこんなことに?ちゃんとやれば何とかなるはずだ。)
聞いたらすぐにメモしようと思います。
ところが、メモ待機して聞いてても、何一つ分からないこともあったと思うんです。
(やばすぎ。)
聞きとれたとおもっても、それを覚えておいて書くという作業まで行きつけないのです。
一瞬の空白があります。その時間の恐怖。
受付なのに「申し訳ありませんが、もう一度お願いします……」って言ってました。
そのうちに支店の名前を覚えます。
店長たちの癖のある声も分かるようになります。
いわゆる「慣れたらできる」と言われてしまうんでしょうね。
一定の期間の後、もっと良い契約の会社に行くことになり辞めました。
辞める時には惜しんでくれる人もいましたので、全体的にはしっかりやれていたんです!
……という言い訳。
次の営業部は、経理か工場からしか電話がかかってこない部署でした。
非常に助かりました。(笑)
もしあなたが、現役の電話番だったら?
まず、会社の組織表を手に入れてください。
あるいは取引先の会社を聞いてメモっとく。
その支店名や、店長名など、全部目を通して覚えてください。
記憶力と、聞こえた音を結びつけてみてください。
もちろん、受話器は左手、筆記用具が右手です。
家族への対応:
旦那は無知なのです。
そういえば、旦那がテレビを見ている時に用事で話しかけると「テレビ見てるから、話しかけないで」と言ってきますね。
今度は私もそう言ってやるか……
旦那はそのうち知る機会もあるでしょう。
せいぜい、私が他の面でいい人間ですよと分かるように行動しよう。
だから家事をがんばります。(笑)
子供は、今は「ママはそういう人」とぶつぶつ言っているだけです。
自分の怒りをぶつけたり諦めたりするのではなく、困難を知って、理解できる人になってほしいです。
ま、この子にも何かの形で遺伝しているはずです。
(泣)